ビジョントレーニング 目の学校 岐阜 一宮

”正しく見る力”を育てる「目の学校」

幼い頃のぬり絵から得た知識

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ご訪問ありがとうございます。

目の学校 一宮校の河野ゆみ子です。

 

だいぶ涼しくなってきて、秋空が美しい今日この頃…  

今回は、芸術の秋ということで、ぬり絵のお話を書こうと思います。

 

先日、目の学校のある生徒さんがぬり絵をしているのを見て、私も無性にぬり絵をしたくなりました。

 

子供の頃 大好きだったぬり絵

大人になるにつれて、好きなことややりたいことがどんどん変化し、嫌いになったわけではなくともいつしかやらなくなったぬり絵…

 

久々に色鉛筆と白黒のぬり絵を目の前にし、いざ塗り始めた時……急に子供の頃の記憶がわーーーっと蘇りました。

 

ぬり絵

 

 

 幼い頃の記憶

私がまだ幼かった頃、母が一緒にぬり絵をしてくれたことがありました。

私の横でサラサラと心地よい音をたてながら、母がぬった色の美しさといったら…

それはまるで、白黒のお姫様に命が吹き込まれた様でした。

幼い私の目にはそれはとても尊いものに映ったと同時に、母が急に偉大な存在になったようで信じ難く、本当に私と同じ色鉛筆でぬったのかと疑うばかりでした。

そして負けず嫌いな幼い私は、母より上手くなりたくて、母の手元を観察し、コツを聞き出し、何枚も色をぬりました。

でもやっぱり、母の様にはできませんでした。

 

そりゃあ、子供が大人に敵うわけない

 

誰でもそう思いますよね。

確かにそうなんです。

今までの私は、そう思ってそれ以上の何かを考えることはありませんでした。

 

でも目の学校の勉強をさせて頂くようになって、私なりに納得したことがあります。

 

ぬり絵の奥深さ

色をぬってみて実感したのですが、

色鉛筆でムラなくきれいに色を塗る

という動作は

鉛筆を正しく持てて、さらに指先のちからのコントロールが上手くできてこその技術

なのです。さらに枠をはみ出さずにとなると、手首の動きも重要になってくるのでもっと高度な技術が必要になってきます。

 

その技術を習得するためには、まず目と身体をしっかり動かすことが、実はとても大切な事だと知りました。

 

指先や手首の話をしているのに、急に目と身体と言われてもピンとこないかもしれませんが、私たちの身体が成長するに従って様々な事ができるようになるには、順番があるのです。

私たちは生まれてから大人になるまで、この順番を繰り返しながら次のステージに進み続け、より複雑な事ができるようになる、ということです。

 

ここでぬり絵の昔話に戻りますが、幼い私がどうしても母の様に色ぬりがうまく出来なかったのは、まだまだ未発達だったから、ということだったのです。

 

子供が大人に敵うわけない、という、ぼんやりとした根拠が私の中ではっきりしました。

 

 

走り回って遊べ!

もし、過去にタイムスリップして、その頃の自分にアドバイスできるなら…?

今の私なら『とにかく走り回って遊べ!』と言いたいです。

自分の身体を思い通りに動かす為には、これが一番!

 むかしながらの遊びをとことんしてください。

誰でもやった事のある、珍しくもなんともない遊びです。でも実は、身体をたくさん動かすと同時に、しっかり目を使う遊びなのです。目と身体は密接に関わり合っているので、成長する為にはとてもいい遊びだと思います。

 

では上のような遊びをしている時に、身体にどんな事が起きているかと言うと…

身体を大きく動かしながらも、刻一刻と変化するまわりの様々な情報を目でしっかり捉え、その映像を常に脳に伝達し、脳が次にどんな動きをすべきか瞬間的に全身に指示を出す。そうやって私たちの身体は動いているのです。

 

ただ楽しく遊んでいるその裏で、身体はとても高度なことをしています。でもそれが、大事なんです!!そうやって自分の身体の動かし方を知り、思い通りに動けるようになっていくのです。

 

 

このブログを読んでくださった貴方、もしも幼い頃の私のようなお子様に出会ったら、その時は一緒に走り回って遊んであげてくださいね!

 

 

長文を読んでくださり、ありがとうございました。