手話上達のカギはビジョントレーニング！
こんにちは！
今回のブログは
一宮校の河野ゆみ子が担当します。
今年度が始まり、入学式・ＧＷが
あっという間に終わってもう梅雨ですね。
天気がころころ変わり、
気温の変化についていくのが大変な時期。
体調を崩しやすい条件が揃う時なので、
気を付けたいところです。
我が家には、
今年中学一年生になった長男が、
気温の変化にも負けず、
部活の朝練に向けて朝6:30、
自転車に乗って元気に出掛けて行きます。
同級生のお母さんからは、
入学してから急に子供がイライラ、
ピリピリして反抗的になったとか、
顔付きが険しくなったとか、
学校で分からないことが多すぎて
友達に質問ばかりしている、
なんて声を聞きますが、
我が家の長男が楽しく活き活きと
学校に通えている事に、
成長と頼もしさを感じずにはいられません。
今回のブログは、
そんな長男を見ていて気付いたことを
書こうと思います。
長男の成長
長男は、先天性難聴で、
２歳から聾学校に通っています。
聾学校では、手話と声を主な
コミュニケーション手段としているので、
生徒は自然に手話が身につくのですが、
長男は難聴の程度が比較的軽く、
補聴器を装着すれば
ある程度聴こえ話せることもあり、
あまり手話が上手くはありませんでした。
手話が必要なお友達と話す時も、
いつも手の動きが早くて小さく、
胸の前でこちょこちょ動かしている感じで、
とても伝わりにくい手話でした。
それが、小学６年の終わり頃になり、
卒業生を送る会で
１人ずつ発表する場面で、なんと！
長男は今までとはまるで別人のように、
身振りが大きくてゆっくりはっきりした
手話で発表したんです！！
他の子にとってそれ程驚くことではない
かもしれませんが、
私にとっては
長男の手話の上達ぶりにはビックリ！！！
目を疑うほどの驚きでした。
おかげで、あぁ成長したなぁ（涙）と
感動するまでに、
だいぶ時間がかかりました（笑）
ビジョントレーニングのおかげ
卒業生を送る会が終わった後、
同級生のお母さんたち（２歳から
同じく聾学校に通い、毎日毎日
一緒に互いの子供たちを見守ってきた
仲間です）からも、
長男の手話の上達ぶりがスゴイ！
と沢山声をかけてもらえました。
私以外の人から見ても
成長したって分かるんだ…と知ったとき、
ピンときたのはビジョントレーニングでした！
長男の手話が今まで上手くなかったのは、
手や指先を思い通りに
コントロールする能力が
まだ未熟だったからなんだと
気付きました。
家で私の練習台になってもらって
やり始めたビジョントレーニングの成果が、
ここでひとつ実を結んだんだ！と思い、
この成長がますます嬉しくなりました。
耳の不自由な人にとって大切なこと
そこで気付いたことがもうひとつ。
耳が聴こえない、
また聴こえにくい方々にとって、
手話の上達と正しく視る目が
どんなに大切なことか、
という事です。
手話は彼らにとっての言語なので、
私たちが正しく言葉を話すことが
大切なのと同じで、
手話を使いこなすことは大切ですよね。
そしてもちろん、
その手話を正しく読み取るための
目も必要です。
それから忘れてはならないのは、
私たちが普段当たり前のように
耳から得ている情報が彼らは
不十分になるため、
目からの情報がより重要になります。
遠くも近くも正しく視る力が必要ですし、
視野が広いほうがより多くの情報を
得ることができます。
ビジョントレーニングは
全ての人に必要だ、とは前々から
教わっていましたが、今回長男の手話の
上達をきっかけに、
改めて彼らのことを考えた時、
ビジョントレーニングがとても効果的
なんじゃないか、と、
気付くことができました。
ご縁に感謝
子供の頃からほんの一年数ヶ月前までの間、
実は自分が子供たちに何かを教える
仕事に就くなんてほとんど考えたことが
ありませんでした。
中学生の頃から、福祉関係の仕事に
憧れていたもののそれは叶わず、
就職したのは製造業の会社の事務員。
その後、難聴の長男を含め
２人の息子の母となり１１年、
その間の様々な出会いの中で
今の仕事に巡り会いました。
３０歳代半ばで思い切って始めた、
まさかまさかの子供向けの
トレーナーの仕事。
始めて一年余り経ち、
自分の長男を含め耳の不自由な方々にとって
役に立つかもしれないと思えたとき、
不思議なご縁とそれに対する
感謝の気持ちがわいて、
今回のブログに書かせて頂きました。
やっぱりビジョントレーニングって
素晴らしいですね！！
これからも、この素晴らしさを
もっと多くの方に知ってもらえるよう、
活動していこうと思います！
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
